− 大工さんは、建っている家を見ると、いい家かわかるものですか。
(笛田) わかりますね。
− 壁がついて中が見えなくても。
(笛田) そうですね。外の仕事を見れば、だいたい中も想像できます。
ま、一概には言えませんけれど。
− センスとかは。
(笛田) センスの善し悪しもありますよね。
センスの悪い屋根の形とか。
− 設計図があっても差がでるのですか。
(笛田) でますね。
設計図どおりにやるところと、設計図から見えないところというのがどうしてもあるんですね。
− 飯田さんにうかがいたいのですが、ログハウスと比べて在来工法は建てるのに面白いんですか。
(飯田) 僕はですが・・・面白いですよ。
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− 技術的にも。
(飯田) やることいっぱいありますから。
たとえば、今やってること(道具の手入れで刃物を研ぐこと)も仕事の1つだし。
−道具もつくる。
(飯田) これも好きずきで、既製品をそのまま使う人もいるし、僕みたいに柄を自分で作るほうが好きな人もいるし。
(笛田) 自分の道具は触ればわかりますよね。暗くても。げんのう(トンカチ)とか。
− わかるんですか!野球選手のバットみたいなものですね。
会社の道具でなくて自分の物なんですか。
(笛田) そうですね。道具が変わって感覚が変わると仕事も変わっちゃいます。 |