− おふたりは親方の設計したものをつくっているわけですが、将来的にご自分で設計しようと思ったことはありますか。
(笛田) ないです。
今は自分の技術を磨くことです。
− 大工さんってずっとできる仕事ですよね。
(笛田) そうですね。仕事があって体が動けば。
− そういう魅力はある。
(飯田) それは、ありますね。
それはすごい魅力。
− ご自分のお家を建てるとしたら、何かしたいことってありますか
(笛田) 予算次第ってところもありますが
− では、宝くじが当たって予算があるとして(笑)
(笛田) 純和風の家を建ててみたいですね。
自分の腕を試してみたいですね。
思い切り手間暇かけてやってみたいですね。
− 家の中でもとくにそこにこだわってみたいですか
(笛田) やっぱり和室ですね。
和室全体にこだわってみたいですね。
今までにないっていう和室にしてみたいですね。
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(飯田) 僕も和室ですね。
やっぱり和室は仕事が多いですから。
家全体としては和洋折衷ですね。
− 僕は京都で見たような家がいいです
(笛田) 京都で独特に発達した建物ですよね。
京都の人の知恵ですよね。
これは僕の意見ですけれども、静岡には静岡の風土があるので、全く同じものをというわけにもいかないかもしませんね。
− 家というのは土地にもよるということでしょうか。
(笛田) そうですよね。
風土によっても、敷地によっても違いますし。
これがいい!ってなるとそれしか目がいかなくなるので、広い目で見ることも大切かと思います。
昔は設計士さんや大工さんにお任せ!っていうのもあって、そうすればある程度いいものというかカタイことやってくれたようですが、今の時代はお客さんも参加して建てるというようになってますよね。
− 仕事いえば、清水のお家は大工さんとしては、かなりご苦労もあったのでは。
(笛田) 階段はすごく苦労しましたね。
フシのある板を削るのは大変な作業でした。 |