親方と外にでると親方が「うだつ」について教えてくれました。 (親方) あの屋根の上にあるもの。何だかわかります?
− 何ですか?そういえば変わった形の屋根ですね。
(親方) ここは2階で天井が見えていますが、 その上がすぐ屋根というわけではないんです。 屋根と天井の間に空間がありまして、 それで熱や寒気が部屋には入ってこないようになっています。 こちらには、外側に「うだつ」というのがついてます。 屋根の上にもう1つ小さな屋根がついているんですね。 「うだつ」が天井と屋根の間の換気をする役目をしています。 「うだつがあがらない」という言葉がありますね。 昔は、いい家には「うだつ」が上がっていたんです。 「うだつが上がっている家」はいい家。 その逆に「うだつが上がっていない」家はちょっと安い家。 そういう意味なんですね。