− 設計はどういう風に考えていくのですか。
たとえば、半地下みたいなスペースが12帖分くらいある家がありますが、絵をやられていて、ものすごく道具があったのです。
それを「どう仕舞う?」というのは最初に要望としてありました。
− 親方にお話をうかがったり、お客様のお宅を訪問したときにも話題が出ますが「物をどう仕舞うか?」というのは重要なことなのですね。
そうですね。
物がきれいに収まるかというのは、お客様にとって大事なことですね。その家の場合も夜中までかかって、お客様と話し合ったこともありました。
絵というのは、とても大きいですからね。
訪問したお宅の場合でも、自転車をどうするか?というのは大変な問題だった訳です。
外に放置しておきたくない。ということですよね。
− 確かにいくら家が広くても整理できない家もありますし、逆に限られたスペースしかないようで整理されている家もあります。
快適に過ごすには、物が仕舞いやすいことは大切ですね。
広いスペースがとれるなら空間づくりに何の工夫もなくても何とかなりますが、多くは何かしらの制約があるわけですから。
− そういえば20坪の土地の家も、収納がとても大きかったですね。
タンス部屋やサーフボードを収納するスペースもあるお家もありましたし、キャンプ用品や自転車を入れる納屋が床下にあったことも。
そうですね。
そういうのもお客様とのご要望の中ででてきたことですね。もちろん、私からも提案することも多いですね。 |
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− 具体的にはどうやって実現するのですか。
タンスなどの家具をはじめとして、いろいろなものの寸法は測りますよね。そして、よいアイディアで空間づくりをすることです。
− 建て売りではそういう細かいところは無理ですね。
それは、もちろんそうですね。
注文住宅で、細かい要望に応えてくれるところなら大丈夫ですよ。
−そういえば、家毎に押入や扉の大きさも違うように思いました。
うちの場合は、家の中の扉や押入なども、規格のものではないことがほとんどですね。
− 規格でないと言いますと。
既製品の物でなくて、建具屋さんが作るんですよ。だから、窓や押入などのサイズはかなり自由に作れます。
− サイズが自由だと何がいいんですか。
設計が自由にできますよね。
このお家の押入なども、建具屋さんが作ったオーダーメイドですよ。
− そういえば大きいですね。
せっかくゼロから作るんですから、自由があるほうがいいですよね。 |